一時目指していた録り音は、スタジオで録ったようなクリアで分離のいい
きれいな音でした。
いかに"いい音"で録るかに猛進していましたが
それをやると、ピアノや部屋やマイクを何種類も持ちたくなるし
そこまでやってもオケの中に入ると音源とそんなに変わらないなぁ、、
という時もある。
悔しくて、認めるのに時間がかかった。笑
ホールアンビエントや特定のピアノの音が欲しいなら、
外のスタジオで録ればいいし
オケ中なら音源でいい、
という結論に至ってからは
自分が録りたい音を録ろうと思うようになりました。
Nils FrahmやCilly Gonzalesの音に影響されたというのもあるかもしれないけど
息を止めて聴き入ってしまうような、素敵な空気感。
ピアノを弾いた時に、中の響板で共鳴している音の響きが
なんだか無限に響きあっている感じがして、
あの空間をそのまま録ってみたいと思っているのです。
ピアノを弾いている時はピアノの外側にいるのに、（それもいい音なんだけど、）
その中側で起こっている世界の音が素敵で、それを録ってみたい。
いろんなところから音が出ていて、それぞれが共鳴していて
いろんなところでいろんな物語があって。
とか、一体何を考えているんでしょうね。私。。
ピアノの下も意外とバランスいい音です。
ペダルノイズ、もっと録れるかと思ったら
そんなに大きく録れないです。
音が出てるの、ここじゃないのかしら、、、
Loがふくよかで、落ち着く音です。
ピアノの下に潜っていると、
昼寝したくなってきます。
最近はまっている、サウンドホール。
穴だけに、はまっています。ええ。
もっとこもった音だと思ったら、
意外とここもバランスいいんですよね。
けっこうペダルノイズが入ります。
（ちなみに、理想的なペダルノイズは、
ガコガコいう踏む音じゃなくて、
ジョワー！ジョワー！っていう一斉に弦と
ハンマーが離れた時に出る微細な音。
これだけ録りたいけどなかなか難しい。）
私のピアノはサウンドホールが4つ。
いろんなところで試してみたけど、
真ん中の2つが響きが一番いいかも。
昔、Jazzのライブハウスでサウンドホールで
PAしているのを見たことがあったなぁ。。
ハンマー近接の音を録ってみたくて
ここを狙ってみたけど
グランドだと
思った質感の音が録れないなぁ、、と
いうのが正直な感想。
ここからはこういう音が出ているんだなぁ、、と素直に思える音そのまま。
古いアップライトで試してみたいなぁ、、
分離はよくて、でも低音高音がLRに別れない録り音にはしたいなぁ。。
今回のマイキングで録った作品↓
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